伊勢丹新宿店 フードコレクション 催事が無事終わりました。

伊勢丹 新宿移転90周年のイベントで、お声をかけていただき、
催事 初めてのチャレンジでした。

最初は右も左もわからない状況で、京都、大阪で飲食店を展開していて、百貨店の催事にも出店している(株)すぎうら 杉浦社長に相談をして、
様々なことを教えていただき、当店の催事出店が実現しました。

今回の最大のテーマは、凛とした八方だしを使い、すべての料理を展開する

催事のお弁当、お惣菜では、初のことだと思います。

凛とした八方だしのだしの量に対して3〜4%の砂糖で、
防腐効果を作り上げるという研究の元で、セントラルキッチンで調理を
お願いしました。

素材は、京野菜農家佐伯さんの京野菜

天の橋立 漁師 村上さんの純国産アサリ

青森 陸奥湾のホタテ

しまなみ海道 大島 漁師 藤本さんの
神経〆天然真鯛、神経〆鱧などなど

産地の皆さん、ご協力有難うございました!
 
7日間、毎日 買いに来ていただいたお客様や、
日々、親御さんの介護をしていて、ヘルパーさんを頼んでいる時間に伊勢丹で買い物をして、息抜きされているお客様など、多くの出会いがございました。

うちのお惣菜、お弁当を召し上がって、
「優しい味で、美味しかったから、また買いにきたよ」
と、リピートしていただく方も。

とても嬉しかったです。

中でも、印象に残ったお客様がおります。

「母が、病気をして食がどんどん細くなり、美味しいものを食べたいというのですが、添加物や味が強いものは、受け付けなくて…」

さぁ、料理人として何かできることはないだろうか?

喉越しがよく、栄養価が高い。では、今の季節 松茸を合わせたらどうだろうか?

手作り胡麻豆腐 松茸あんかけ

胡麻豆腐しかないと思いました。

最終日 早朝より、胡麻から擦り、練り上げて、
一気に冷やして固めて、切り分けて、松茸餡をかけてパックに。

胡麻豆腐、当日に練り上げたものは、まず召し上がる機会はない。
喜んでいただけるかな…  

私は、夕方までほとんどお惣菜の仕込みで、店の厨房におりましたので、
印象に残ったお客様はお買いいただいたかは、わからないですが…

お昼すぎからお出しして、私が夕方 売り場に戻ったら、たった2個だけしか
残っておりませんでした。

ご自宅からなかなか出ることができなく、食が細くなってしまったお客様への
プチ贅沢というコンセプトで、この胡麻豆腐松茸あんかけは完成しました。

うちの店では、まず出てこない一品。

伊勢丹さんの催事の場をお借りして、全力で取り組ませていただきました。
 
激動の7日間でした。

が、最終日に、またこの場所に戻ってきたくなりました。

まだ、やり残したことが山ほどある…

凛とした八方だしで、皆様が笑顔になっていただきたい…

これから様々な取り組みをして参ります。

 
新宿から未来へ

食をつなぐ

伊勢丹さんと共に

食からお客様を笑顔に

和味りん 9月20日で19周年を迎えました

20年目以降のコンセプトです。