冷凍素材を中心に扱っている　海成　中川さんから、

「芳賀さん、急速冷凍した、真鯖があるんだけど、試験的に使ってみてくれない？」　が　5、6年前

初めて送ってもらった時、塩焼きにして試食したのですが、
旨味や脂の質の良さ、もしかしたら生のものよりも、
遥かに塩焼きに適しているんではないかと、驚きました。

実は、私、神経〆の鯖に慣れてしまっているので、野〆のさばの臭みがとても苦手で、さばをあまり好んで食べないのです。

しかし、この真鯖は、全く違う。

目覚ましい、急速冷凍の技術の進歩です。

のちに塩釜の冷凍元が、ブランドをつけて、
現在は　仁王さばと呼ばれています。

でも、この仁王さばも、なくなってしまう可能性が…

ここ2年間、塩釜でこのような大きな真さばの水揚げがないのです。温暖化による海流の変化が要因と推測されます。

今、当店に入荷しているのは、3年近い前に水揚げされたもので、今の在庫がなくなると、次はいつこの品質の真さばに出会えるか…

天然の魚は一期一会ですから。

ランチや夜のメニューで、この仁王さばを見かけたら、ぜひ召し上がってみてください。

さばの塩焼きの概念が変わります。

仁王さばに、明日出会えますよ^_^